あの頃の俺は、給料日だけが楽しみの、どうしようもない男だった。
26歳、独身。
最終学歴は高卒。
特別な資格もなければ、これといった職歴もない。
大学に進学した友達は、大手企業に就職したり、営業マンとしてバリバリ働いたりしていた。
一方、俺はというと……。
昼過ぎに起きて、スマホをいじって、夕方からアルバイト。
仕事が終われば、コンビニで酒とつまみを買って帰宅。
休みの日はパチンコかゲーム。
貯金は、ほぼゼロ。
財布に1万円入っていれば、ちょっと金持ちになった気分だった。
正直、自分でも分かっていた。
「俺、このままやったらヤバいよな……」
でも、何をしたらいいか分からない。
頑張る理由も、目標もない。
気づけば26歳。
周りとの差だけが、どんどん広がっていた。
■ 同級生がレクサスを買った日、俺はコンビニ弁当を食っていた。
ある日の夜。
いつものようにInstagramを開いていると、高校時代の同級生の投稿が流れてきた。
そこには、新車のレクサスの前で笑っている友達の姿。
「ついに納車!仕事頑張ってよかった!」
思わず画面を二度見した。
「いや、マジかよ……」
同い年。
同じ高校。
昔は一緒にバカなことをしていた友達。
それなのに、今は高級車に乗っている。
一方の俺は、コンビニの半額弁当を食いながら、明日のバイトに行くのが面倒だと考えている。
なんだか、ものすごく情けなくなった。
別に、そいつが嫌いなわけじゃない。
むしろ昔から仲の良い友達だ。
だからこそ、余計に悔しかった。
「なんで同じ26歳で、こんなに差がついてんねん」
スマホを置いて、しばらく天井を見つめた。
俺だって、金持ちになりたい。
いい車に乗りたい。
好きな服を値札を見ずに買いたい。
親に旅行くらいプレゼントしたい。
でも、今のバイトを続けていても、そんな未来が来る気はしなかった。
「このまま30歳になったら、俺どうなってるんやろ」
そのとき初めて、本気で怖くなった。
■ 「学歴不問・月給28万円」その求人に目が止まった。
翌日。
なんとなく求人サイトを開いた。
「大阪 正社員 高収入」
「20代 未経験 稼げる仕事」
「学歴不問 昇格あり」
営業職、建設業、配送業。
いろいろな求人を眺めていたとき、一つの募集が目に入った。
「店舗運営スタッフ募集。正社員 月給28万円スタート」
仕事内容は、ナイトワーク店舗の運営。
いわゆる黒服、ボーイと呼ばれる仕事だった。
正直、最初は少し抵抗があった。
「夜のお店の仕事って、怖そうやな……」
上下関係が厳しそう。
怒鳴られそう。
体育会系の人ばかりいそう。
そんなイメージがあった。
でも、求人情報を読み進めるうちに、少し印象が変わった。
店舗運営。
スタッフの育成。
売上管理。
女性キャストのサポート。
接客サービスの品質管理。
ただ飲み物を運ぶだけではなく、お店全体を動かす仕事らしい。
しかも、学歴不問。
未経験からでも挑戦できる。
昇給・昇格の機会があり、役職者には売上に応じたインセンティブ制度もあるという。
「これ、もしかしてチャンスなんちゃう?」
そう思った。
もちろん、求人に書いてあることが全部簡単に実現できるわけじゃない。
でも、今の生活を変えるきっかけにはなるかもしれない。
俺は思い切って、応募ボタンを押した。
■ 面接で言われた「稼ぎたいだけでもええやん」が忘れられなかった。
面接当日。
久しぶりに襟付きのシャツを着た。
緊張しながら向かった先は、大阪の繁華街にある店舗。
担当者から、これまでの仕事について質問された。
「今までどんな仕事してたん?」
「居酒屋とか、コンビニとか……アルバイトばっかりです」
「正社員経験は?」
「ないです」
正直、恥ずかしかった。
26歳にもなって、まともな職歴がない。
どうせ落とされるんやろな。
そんなことを考えていた。
そして、最後に質問された。
「なんでうちで働こうと思ったん?」
少し迷った。
立派な志望動機なんてない。
人を笑顔にしたいとか、接客が好きとか。
そんな綺麗な理由は思いつかなかった。
だから、正直に答えた。
「同い年の友達がめっちゃ稼いでて……自分も金持ちになりたいんです」
言った瞬間、少し後悔した。
もっとちゃんとしたことを言えばよかった。
でも、担当者は笑った。
「ええやん。稼ぎたいって、立派な動機やと思うで」
そして、こう続けた。
「ただな、稼ぎたいだけでは稼がれへん。仕事を覚えて、人に信頼されて、結果を出さなあかん」
その言葉が、妙に心に刺さった。
今までの俺は、楽して金を稼ぐ方法ばかり探していた。
でも、本当に必要だったのは、自分が稼げる人間になることだったのかもしれない。
■ 入社初日。思っていた以上に覚えることが多かった。
無事に採用が決まり、正社員として働き始めた。
最初の仕事は、清掃や開店準備。
備品のチェック。
お客様の受付。
キャストが働きやすいように、店内の環境を整えること。
思っていた以上に細かい仕事が多かった。
「黒服って、こんなにやることあるんや……」
最初の数週間は、本当に大変だった。
仕事を覚えきれず、先輩に何度も確認した。
お客様への案内を間違えて注意されたこともある。
キャストから相談されても、何を言えばいいか分からなかった。
「向いてないんかな……」
何度もそう思った。
でも、先輩が言ってくれた。
「最初からできるやつなんかおらん。大事なんは、同じ失敗を繰り返さんことや」
その言葉を聞いて、少し気持ちが変わった。
今までは、嫌なことがあればすぐに辞めていた。
でも、今回は違う。
もう、逃げたくなかった。
■ 3か月後、初めて仕事が面白いと思った。
入社して3か月。
少しずつ仕事にも慣れてきた。
お客様の顔を覚える。
キャストの出勤状況を把握する。
混雑状況を見ながらスタッフに指示を出す。
お店全体の流れが、少しずつ見えるようになってきた。
ある日の営業中。
急にお客様が増え、店内が慌ただしくなった。
以前の俺なら、何をすればいいか分からず、ただ焦っていたと思う。
でも、その日は違った。
受付の状況を確認し、先輩と連携して、スタッフの配置を調整した。
営業が落ち着いたあと、店長が声をかけてきた。
「今日、よう動けてたな。助かったわ」
たった一言。
でも、めちゃくちゃ嬉しかった。
今まで、仕事で褒められた記憶なんてほとんどなかった。
アルバイトでは、言われたことをこなして、時間が来たら帰るだけだった。
でも今は、自分で考えて動いたことが、誰かの役に立っている。
「仕事って、こんなに面白いもんやったんか」
初めてそう思えた。
■ 半年後。給料より嬉しかったのは、自分が変わったこと。
入社して半年。
俺の生活は、以前とは大きく変わっていた。
昼過ぎまで寝て、適当にバイトへ行っていた頃とは違う。
出勤時間に合わせて生活リズムを整える。
仕事で目標を立てる。
先輩から店舗運営について学ぶ。
毎月の収入から、決まった金額を貯金する。
何より、お金の使い方が変わった。
以前は給料が入ったら、欲しいものを買って、残ったお金で生活していた。
今は違う。
先に貯金する。
生活費を確保する。
残ったお金で遊ぶ。
そんな当たり前のことが、ようやくできるようになった。
ある日、久しぶりに高校時代の友達と会った。
あのレクサスを買った友達だ。
「お前、最近どうなん?」
「正社員になって、店舗運営の仕事してる」
「ええやん!なんか前と雰囲気変わったな」
その言葉が、妙に嬉しかった。
まだ高級車なんて買えない。
同級生より稼いでいるわけでもない。
でも、以前のように友達を羨ましく思うだけではなくなっていた。
なぜなら、自分にも目標ができたから。
「30歳までに、店長になる」
初めて、自分の未来に期待できるようになった。
■ 店長に言われた「お前も上を目指せる」が本気で嬉しかった。
ある日、店長と仕事終わりに話す機会があった。
「今後、どうなりたい?」
以前の俺なら、
「特にないです」
と答えていただろう。
でも、その日は違った。
「もっと仕事を覚えて、店長を目指したいです」
自分でも驚くくらい、自然に言葉が出た。
店長は少し笑って言った。
「ええやん。じゃあ次は、売上のことも勉強していこうか」
その日から、仕事を見る目が変わった。
お客様が何を求めているのか。
キャストが働きやすい環境とは何か。
どうすればスタッフが効率よく動けるのか。
どうすればお店の売上が伸びるのか。
ただ目の前の仕事をこなすのではなく、経営に近い視点で考えるようになった。
もちろん、売上を伸ばすのは簡単じゃない。
お客様への対応、キャストのサポート、スタッフ教育。
すべてがつながっている。
でも、だからこそ面白かった。
「いつか、自分がこのお店を任されるようになりたい」
そんな目標が生まれた。
■ 27歳の誕生日。俺は初めて親にプレゼントを買った。
入社から約1年。
27歳になった。
以前なら誕生日といえば、友達と飲みに行って、朝まで遊んで終わり。
でも、今年は違った。
俺は休日に百貨店へ行き、母親へのプレゼントを選んだ。
今まで、誕生日や母の日にまともなプレゼントをしたことなんてなかった。
仕事も続かず、親に心配をかけてばかりだった。
だから、少し照れくさかった。
実家に帰り、母親にプレゼントを渡すと、不思議そうな顔をされた。
「え、どうしたん?何かあったん?」
「いや、別に。いつもありがとうってだけ」
母親は笑った。
「ちゃんと働いてるんやなぁ」
その一言で、なんだか胸が熱くなった。
昔の俺は、金持ちになりたい理由を聞かれたら、
「いい車に乗りたい」
「女の子にモテたい」
「好きなものを買いたい」
そんなことばかり言っていた。
もちろん、今でも高級車には憧れる。
同世代より稼ぎたい気持ちもある。
でも、それだけじゃなくなった。
「自分の稼いだお金で、大切な人を喜ばせたい」
そんなことまで考えるようになっていた。
■ 20代・30代で、今の収入や将来に不満がある人へ。
もし、今のあなたが、
「同世代より稼ぎたい」
「学歴や職歴に自信がない」
「今の仕事では昇給が期待できない」
「正社員として安定した収入を得たい」
「いつか店長や幹部になりたい」
そう思っているなら。
俺が働き始める前と、同じかもしれない。
もちろん、ナイトワークの店舗運営は楽な仕事じゃない。
お客様への対応もある。
キャストのサポートも必要だ。
忙しい時間帯は、体力も判断力も求められる。
でも、経験を積むことで、接客力、マネジメント力、売上管理などの実践的なスキルを身につけられる仕事でもある。
そして、仕事への姿勢や成果が、昇格のチャンスにつながる環境もある。
大阪・梅田や十三で店舗を展開するVIVIDCREW GROUPでは、店舗運営スタッフを採用強化中。
正社員は月給28万円スタート。
学歴不問で、未経験からの挑戦も歓迎している。
昇給・昇格の機会があり、役職者には売上に応じたインセンティブ制度も用意されている。
男性だけでなく、女性スタッフも活躍できる環境だ。
接客だけでなく、店舗管理やキャストのサポートなど、自分の適性を生かせる仕事がある。
今までの経歴より、これからどう働くか。
そんな気持ちで、まずは求人情報を見てほしい。
■ あの頃の俺へ。「お前、まだ間に合うで」
26歳の頃の俺。
貯金ゼロ。
目標ゼロ。
将来への自信もゼロ。
友達の成功をSNSで眺めて、羨ましがるだけの毎日だった。
でも、27歳になった今。
俺には仕事がある。
毎月の安定した収入がある。
貯金も少しずつ増えている。
信頼してくれる先輩や仲間もいる。
そして、店長になるという目標がある。
まだ金持ちになったわけじゃない。
レクサスに乗っているわけでもない。
でも、以前の俺とは明らかに違う。
今は、自分の未来が楽しみだ。
仕事を頑張れば、もっと成長できるかもしれない。
結果を出せば、昇格できるかもしれない。
いつか同級生より稼げるようになるかもしれない。
それはまだ分からない。
でも、少なくとも今の俺は、そこに向かって動いている。
あの頃の自分に言ってやりたい。
「今まで何してたかなんて、これからの人生には関係ない」
「大事なんは、今日から何をするかや」
20代でも、30代でも。
人生を変えたいと思ったときが、スタートライン。
金持ちになりたい。
周りを見返したい。
自分に自信を持ちたい。
そんな理由から始めたっていい。
ただ、願っているだけでは何も変わらない。
一歩踏み出して、仕事を覚えて、結果を積み重ねていく。
その先に、今とは違う自分が待っているかもしれない。
次は、あなたが人生を変える番かもしれない。
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